インターネットからURLという概念がなくなる日

今日GIGAZINEに興味深い記事が掲載されていました。

なんと、Googleが「URLをなくすべき」だと考えているんだそうです。インターネット黎明期から慣れ親しんだ、「http://www.〜」ってのが無くなる。仮にこれが実現したら、非常にインパクトのある変化ですよ。

>>Googleはウェブを安全にするために「URLをなくすべき」と考えている - GIGAZINE

ただ、本文中にも記載があるとおり、現時点で今後どうしていくって具体案があるわけではないそう。

とはいえ、URLを廃止したとしてどのような代替法をとるのか?という具体的なアイデアをGoogleが持っているわけではありません。

どういうインターフェースになるのか?

せっかく僕はITエンジニアなので、どうなっていくんだろう、というのを少しだけ考えてみます。

URLっていうのは、いわばインターネット上の住所です。このブログであれば、「blog.nabeen.be」がこのブログの住所になります。正確には、このドメインに紐づくIPアドレスが住所なんですが、IPアドレスは数字の羅列でユーザーフレンドリーではないので、一般的にはドメイン名が使われています。

で、ここで言われているのは、「住所をなくそうぜ!」ということ。現実世界で考えれば自分が住んでいる場所を表すことが出来なくなる、ってことになりますね。「URLをなくすべき」というのを言葉通り受け止めれば、ですが。

ただ、URLをなくしてしまうとどうやって通信を成立させればいいのが全くわからない。なので、「なくす」ではなく「隠蔽する」の方が近いのではないか?という仮説を立てました。

「隠蔽する」とは?

これは僕個人の考えではなく、以前より界隈では言われていたことなんですが、今後はWEBへの入り口が「ブラウザ経由」や「検索エンジン経由」じゃなくなるんじゃないか?ということ。

当時言われていたのは、アプリから誘導して〜とかそんな感じだったと思います。今はまたちょっと状況も変わってきたので、違うかもしれません。

要は、ユーザー側からすると、URLを意識することなくコンテンツにたどり着けるようになるってことです。Facebookとかではおそらくこういう思想で開発されています。Facebookって、リンクで外部に飛ばすっていうよりはFacebook内で完結させようとしてますよね(Facebookほとんど使ったことないのでよく知らないんですがなんかで読んだ)。

で、こうすることで何がいいかというと、ある程度の品質を担保したものを提供できるって点。記事内でも言われている「安全性」の部分ですね。フィッシングサイトとかはフィルタリングすることが出来るので。

一方でデメリットもあって、アプリ側、例えばFacebookが良しと判断したものへしかアクセス出来なくなる点。インターネットの良さが完全に失われてますね。

現状の手法だとデメリットが大きすぎる

インターネットは個人が好き勝手にコンテンツを投下できて、好き勝手にインターネットサーフィンできるからいいんですよね。規制の入ったインターネットはもうインターネットではなく、ただのマスメディアになってしまいます。

なので、もちろん隠蔽することは安全性を考えると好ましいかもしれませんが、現行の考え方だとインターネットそのものを壊しかねません。

安全性、という部分だけにフォーカスすれば、AIで検閲することでフィッシングサイトは淘汰できるのでは?と思っていて、これは現行の技術の延長線上にあるので、意外と近い将来に実現可能なはずです。今もフェイクニュースの検出とかに活用されてますしね。

ただURLを無くすというのは、UXを考えると人間が意識すべき部分が確実に減るので、方向性としては間違っていません。これが、いつ、どういう形で実現するか、ですね。非常に楽しみな変化です。