漫画村が"廃村"したようですが、だからといって漫画の売上が伸びるわけではない

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散々炎上していた漫画村ですが、どうやらサイト閉鎖の線が濃厚のようです。

あ、漫画村の場合は「閉鎖」ではなく「廃村」っていうみたいですね。なんかじわじわ来ますねこれ。…廃村。

こういう海賊版が出ると、必ず各所から声が上がるのが、「海賊版のせいで売上が落ちる。売上が落ちて、クリエイターに利益分配されない」というもの。

ハッキリ言いますけど、これ見当違い。

海賊版を根絶したところで、売上は伸びません。断言できます。

こういうの使う人って、「(課金してでも)絶対読みたい!」ってモチベーションじゃなくて、「お、無料で読めるやん、読んどこー」ってモチベーションなんです。

だから、こういう海賊版を使ってる人たちは絶対にコンテンツにお金を払わない

海賊版サイト「漫画村」がアクセス不能に--「閉鎖した」との声も - CNET Japan

もちろん、著作権侵害は、悪ですよ。それは悪なんだけど、それが大きく売上に影響するかっていうと、それは違うでしょって話です。

「読みたい」ではなく「読める」

例えば、僕がワンピース読みたかったとするじゃないですか。

どうしても読みたい。絶対読みたい。

こういうモチベーションだったら、もうこの時点で買って読んでます。新品じゃなくても中古とか、もしくは漫画喫茶で読むのもアリですよね。

ホントは強気に全巻新品で買うでしょ当然って言いたいけど、ワンピース全巻揃えると結構高いからね…。

ま、そのへんはどうでもよくて、要は、正攻法で課金してでも読む。

でも、「お金かけたくはないけど、読めるなら読みたい」くらいのモチベーションだったら、漫画村に流れるでしょう。こういう人たちは、著作権とか知ったこっちゃないですからね。

つまりこういうことなんですよ。

「お金をかけない暇つぶし」を探していたら、たまたま漫画村があった。それだけのことです。

だからいくら訴求しても、コンテンツへの課金は有り得ません。

漫画村を潰したところで、漫画の売上は伸びません。

サブスクリプション展開こそ活路

音楽は、Spotify。

動画は、Netflix。

音楽も動画も書籍も薄く広くカバーする、Amazon。

今日本も含め、こうしたサブスクリプションが好機です。漫画もかつてはAmazonにたくさんありましたが、おそらく契約の問題で大手の出版社は軒並みラインナップから外れています。

まぁそれはそれとして、こうした正規コンテンツのサブスクリプションが受け入れられてるということ。

じゃあ漫画も同じビジネスモデルで出せばいいじゃないか。なぜ出さないのか、不思議すぎるくらい。

どうせ大人の事情ってやつでしょうけど。

紙の本が売れたほうが収益性がいいから、サブスクリプションで提示される金額じゃ、ダメだった言いたいんでしょうねきっと。

でもこれも実は見当違い。

サブスクリプションなら課金するけど買うつもりはない人がサブスクリプションに流れて、紙の本を自分のものとして持っておきたい人は、それはそれで別途買うんです。

利益が減るんじゃなくて、収益源が増えるが正解。

僕自身、動画コンテンツはほとんどNetflixで済ませますが、大好きなスターウォーズは、円盤も持ってる。

サブスクリプションにしたら売れなくなるってのは、完全な幻想です。サブスクリプションで出そうとも、売れるもんは売れるし、売れないものは売れない。

こんなもんはマーケティングしっかりすればわかるんだから、ハッキリいって企業の怠慢としか言いようがないですね。

もう今は電子版であれば個人でも容易に本作れるので、出版社とかそのうち無くなるよね、もう。

サブスクリプションの漫画コンテンツ、ぜひ日本から排出してユニコーン企業になってもらいたいものです。